前回(「価格」とDX(2):「無料」という価格)では「フリーミアム」を取り上げ、このビジネスモデルのコンセプトと現実での行き詰まりを見た。しかし、現在プラットフォームと呼ばれるビジネスモデル(GoogleやFacebookなど)で無料サービスが多数提供されている。これらの無料サービスは「フリーミアム」とどう異なるのだろうか? この違いを今回は以前も取り上げた『プラットフォームの経済学』をテキストに考えてみたい。キーワードは「補完財」「両面市場」「間接ネットワーク効果」「(交差)価格弾力性」、そして「非対称価格」である。ちょっと(普段以上に)理屈っぽいが、どうかお付き合いいただきたい。
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